築60年以上!Split Houseという複雑な構造の我が家。いろいろ不便なのでスマートホーム化を進めてみたい!今回は空調のスマート化について下調べ!
「Split House」という複雑な構造の家
我が家は「Split House」という建築様式で、向かって左半分と右半分が上下方向に0.5階分シフトしています。1958年築ですでに60年以上経過した家です。近所にも同じような感じの家が多いので、おそらくその当時はこの構造が流行っていたのではないかと思います。構造は気に入っていますが、色々不便なこともあります。
我が家の部屋の構成は次のようになっています。
- 1階(左半分):ファミリールーム、ベッドルーム1部屋、バスルーム
- 1.5階(右半分):リビングルーム、ダイニングルーム、キッチン
- 2階(左半分):ベッドルーム3部屋、バスルーム
- B1(右半分):地下室
左半分の1Fから右半分のリビングに行くために階段があり、リビングから左半分の2Fに行くのにまた階段があります。家族はリビングがある右半分のところで日中のほとんどの時間を過ごしますが、夜はベッドルームがある左半分で過ごします。
冷暖房設備が2個ある!
アメリカの家で最も多いのが集中冷暖房で、一つの冷暖房設備ですべての部屋を同時に空調するものです。日本人の感覚としては使っていない部屋まで空調が効いているのはもったいないですが、これがアメリカでのスタンダードです。
おそらくSplit Houseのせいだと思いますが、我が家には冷暖房設備が2個あります。家の左半分と右半分にそれぞれ設置されています。普通の総2階建ての住宅と違い、冷暖房のダクトや上下水道の配管、電気の配線などはルートが複雑になるので結構面倒だからだと思います。
ベッドルームから空調の調整ができない!
右半分はリビングルームにサーモスタットが付いているので、ちょっと立ち上がれば調整することができます。しかし、左半分は1Fのファミリールームにサーモスタットが付いているので、2Fのベットルームから調整することができません。特に夏に熱くて眠れない時に、温度を下げるためにわざわざベッドから出て1Fまで降りていかなければならないのでかなり不便です。
スマホで調整できるサーモスタット
Googleが販売している「Nestシリーズ」に、スマホでコントロールできるサーモスタットがあります。定番のHoneywellなども最近同じようなものを販売しています。家庭内のWiFiネットワークを通して、スマホで簡単にコントロールができます。コレがあれば、夜中にわざわざ温度調整のために1Fまで降りていかなくても済みます。
「Nest Thermostat」には、学習機能が搭載された「Nest Learning Thermostat」と学習機能は搭載されていない「Nest Thermostat」の2種類あります。
家の左半分は、ほぼ寝るときしか使わないので、単純に温度設定がスケジューリングできて遠隔操作できる「Nest Thermostat」を、右半分は一日の大半を過ごすので、調整すればするほど学習してくれる「Nest Learning Thermostat」を取り付けることにしました。
買う前に必ず確認!これ重要です!
自分の空調設備に対応しているかどうか、買う前に確認したほうが良いです。
Amazonなどのレビューを見ると、特に「Nest Thermostat」で、「Cワイヤーが必要と言われ作動しなかった」とい低評価が目立ちます。事前にセルフチェックで確認しておきましょう。
互換性を試してみると?
ファミリールーム用のチェック
家の左半分のファミリールームにあるサーモスタットの配線を確認すると、R(赤)、W(白)、Y(黃)、G(緑)の4線でした。Compatibility Checkerの画面でそのとおり入力し、「Yes, continue」ボタンを押すと結果が表示されます。その結果、ファミリールームに取り付けようとしていた「Nest Thermostat」に注意事項が表示されました。
「Cワイヤーが不要な設計になっているけど、一部のユーザーでは十分な電力が供給されない可能性がある」みたいです。なるほどこれがAmazonなどのレビューで低評価だった原因なんですね。
「Cワイヤー」はCommon用で、DC24Vの低電圧電力を供給する役割をしています。ほとんどの場合「Cワイヤー」は必要ないようですが、配線から供給される電力が不十分な空調設備がたまにあるようで、その場合正しく動作しないようです。この場合は次のどれかをしなければなりません。
- 学習機能付きの「Nest Learning Thermostat」を購入する。
- 「Nest Power Connector (From $24.99)」を別途購入して電力不足を補う。
- 「Cワイヤー」を増設する。
「Cワイヤー」の増設が一番安上がりですが、サーモスタットの配線は壁の中を通っている場合がほとんどなので、結構大変ですね。学習機能付きの「Nest Learning Thermostat」は「Cワイヤー」が不要みたいですが、価格が$100高いです。やはり約$25の追加で解決できる「Nest Power Connector」の購入が一番の候補でしょうか。
リビングルーム用のチェック
家の右半分のリビングルームにあるサーモスタットの配線を確認すると、R(赤)、E(白)、Y(黃)、G(緑)、C(青)、O(オレンジ)の6線でした。さらにEとAUXがジャンパー線でつながっています。この空調設備は5-6年前に新調したもので、暖房がガスとヒートポンプのハイブリッド方式になっています。
同じようにCompatibility Checkerの画面でそのとおり入力してチェックすると「あなたのシステムはDual Fuelですか?」と訊かれました。ハイブリッド方式なので「Yes」ボタンを押すと結果が表示されました。その結果、学習機能付きの「Nest Learning Thermostat」一択で、「Nest Thermostat」は対応していませんでした。
さっそく購入!
我が家の空調設備は2台とも対応しているようなので、さっそく購入します。いつもはAmazon.comで買いますが、Googleストアでも同じ価格で購入できます。
ネットで色々探してみたところ、やたら安い価格で販売しているサイトを発見。そこはこの州のガス会社でした。そのガス会社のユーザーであれば、Instant Rebateで$75安くなります。ここから両方購入したので、合計$150お得でした。
今後は、実際の取り付けの記事を書こうと思っています。
Nest Learning Thermostat | Nest Thermostat | |
標準価格 | $249 | $129.99 |
amazon.com Google Store | $199 | $99.99 |
ガス会社 | $124 | $24.99 |
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