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2015年式レクサスGS350 – ヘッドライトが切れました。不可能と思っていたHIDのLED化を実行!

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レビュー動画あります!

記事の最後にレビュー動画を載せました。初めての動画撮影と編集で、素人感丸出しですが、よかったらご覧になってください。

fcl.(エフシーエル)製HIDパワーアップキット

fcl.(エフシーエル)製HIDパワーアップキット(エフシーエルのウェブサイトより引用)

4年前、純正のHIDヘッドライトバルブがとても暗かったので、エフシーエル製の55Wパワーアップキットに変更しました(商品の紹介サイトはこちらから)。劇的に明るくなり、さらに色温度が4300Kから6000Kになったことで真っ白に近くなり、とても気に入っていました。

朝晩が薄暗い季節になってきた最近、右側のバルブが切れてしまいました。しかし、日本から取り寄せたパワーアップキットを使っていたため、バルブを手に入れるには、日本へ発注しなければなりません。エフシーエルのサイトを訪れると、HIDをポン付けでLEDに変更できるキットがあるではありませんか。どうせならLEDに変更しようと思い、早速適用表を確認します。

エフシーエルの適用表ページ(エフシーエルのウェブサイトより引用)

「LED化キット交換バルブタイプ」は「X」になっていました。注釈を見ると「AFSに干渉するため」と書いてありました。「AFS」とは、Advanced Front Lighting Systemの略で 、走行状況に応じてヘッドライトの照射方向を自動で調整するシステムです。夜にエンジンをかけると、AFSの機能がテストされるのか、ヘッドライトの光が上下にグイーンと動きます。この動きが干渉するということなんですね。確かに、LED化キットのバルブは、おしりに大きなファンがついています。これがどこかに当たるのでしょうね。残念ですが諦めました。

LED化キット交換バルブタイプ(エフシーエルのウェブサイトより引用)

HIDのLED化ができそうなバルブを発見!

またHIDのバルブをエフシーエルから購入しようと思いましたが、取り寄せに時間がかかるので、純正の35Wバラストに戻して、こちらでHIDのバルブを購入しようとAmazon.comで物色していました。

「んっ?良さげなものがある」

なんとも見たことがない形状のLEDバルブが売っているではありませんか。

NOVCAPAR 2023 Upgraded D4R D4S LED Headlight Bulb(amazon.comより引用)

商品説明は以下のとおりです。

NOVCAPAR 2023 Upgraded D4R D4S LED Headlight Bulb,70W High Power,24000LM +600% Brightness,6500K Cool White,High and Low Beam,Xenon HID Replacement Lights, Plug and Play,D4S LED Bulb Canbus Error Free

amazon.comより引用

LEDバルブにありがちなおしりのファンやヒートシンクが、なんとフランジより先に付いています。おしりの部分は、普通のD4SのHIDバルブと全く同じ形状です。

それに加えて、LEDチップの位置がHIDの発光部分とほぼ同じ為、カットラインがきれいに出ると謳っています。今回の場合は、プロジェクターヘッドライトなので、カットラインは気にしなくても良さそうですが…

誰一人としてレビューしていなかったので多少不安でしたが、良くなければ返品するつもりで購入してみました。

交換作業

必要な工具

  • ミリサイズのソケット(10mm)
  • マイナスドライバー
  • 手袋(しないと手が傷だらけになります。)

右側(助手席側)

左ハンドル車ですのでご注意を。

ボンネットを開ける

まずドアロックを解除して、ボンネットを開けます。ドアがロックされた状態でボンネットを開けると、けたたましい警告音が近所に鳴り響くので気をつけましょう。

どうでも良いですが、「ボンネット(Bonnet)」はイギリス英語です。アメリカ英語では「エンジンフード(Engine hood)」と言います。

ボンネットを開ける(結構汚れていました。)

カバーを外す

プラスチック製のクリップがたくさん付いています。クリップの真ん中の部分を押し込むと、ロックが外れますので、全て取り除きます。

クリップの中央を押す
このように凹めば取り外せる
カバーを外す

バラストを外す

この車は、バラスト自体がヘッドライトハウジングのカバーを兼ねています。さすがトヨタ。無駄がないですね。

助手席側は、バラストへ接続されているコネクターの爪の部分が奥側にあるため、うまく力をかけることができず、取り外すことができませんでした。

助手席側のバラスト
コネクターの爪部分が奥側(写真右側)にありアクセスできない。

先にバラスト兼カバーを外します。突起部分があるので、これを利用してバラスト全体を半時計回りに回します。そうするとロックが外れて、バラストを取り外すことができます。

バラストを半時計回りに回して外す。

バラストを外すことで、コネクターの爪部分にアクセスできるようになり、外すことができました。

コネクターを外す。

次はバルブからバラストを外します。バルブに接続されているプラグを半時計回りに30°くらい回すとロックが外れ、そのまま手前に引っ張ると外れます。

これでバラストが完全に外れます。この時点ですでに手が痛いです。

プラグを半時計回りに30°くらい回して、手前に引っ張ると外れる。
バラストが外れた!

古いバルブを取り外す

バルブは下の写真のように金属製のクリップで固定されています。

まずクリップ上部のカギ状に曲げられた部分を奥へ押し、その状態で内側に摘むと外れます。

クリップが外れるとバルブを引き出すことができます。

クリップで固定されている
クリップを外したところ。下側に垂れ下がります。
HIDバルブが外れた!

新しいバルブを取り付ける

新しいバルブを開封します。箱には「MADE IN CHINA」という文字がありました。でも、この手の製品はほとんどが中国製ですね。

化粧箱

中身はこんな感じ。

かなりコンパクトです。見た目は、アマゾンの商品紹介用の写真より圧倒的に安っぽいです!笑

開封!

一応、英語のマニュアルが付属していました。その中に「仕様」が書いてあります。

仕様
  • Color Tenpeature: 6500K
  • Operating Voltage: 12V
  • Waterproof Rating: IP68
  • ルーメン: 24000lm (per bulb 12000lm)
  • Cooling System: Built-in Fan+Heat Sink
  • Package COntens: LED Bulbs * 2
  • Waranty Priod: 1 year

「ルーメン」だけカタカナって?草

注意!

「この製品は35Wの純正バラスト用なので、アフターマーケット用の55Wのバラストには対応していません」と書いてありましたので、注意が必要です!

確かにLEDチップの位置がHIDの発光部と同じくらいです。

バルブは四角い切り欠きの部分が上側になるように装着し、クリップで固定します。

上から見るとこんな感じ。
LEDバルブを取り付けました!

バラストを取り付ける

エフシーエルのバラストは55W仕様なので、大切に保管してあった純正の35Wバラストを取り付けます。

純正のバラスト

取り外したときと反対に、アダプターを時計回りに回してバルブに固定します。

プラグを時計回りに回して取り付ける。

バラストも時計回りに回して固定します。

バラストを時計回りに回して固定する。

コネクターを接続します。

コネクターを接続

点灯確認

さあ、点灯確認です。(実際にはバラストを固定する前に、コネクタだけ接続して確認を行いました。)

とりあえず無事点灯はしました!

写真の左がエフシーエルの55WパワーアップHIDキット。右が今回取り付けたLEDバルブです。

HIDの色温度は6000K、LEDバルブは6500Kなので、LEDのほうが青白くなるはずですが、何だかHIDより色味が黄色がかっていて暗いような気がします。昼間だからでしょうか?

左:エフシーエルの55WパワーアップHIDキット(6000K) 右:今回取り付けたLEDバルブ(6500K)

正面から見ても、あまり良い色味ではないですね。「真っ白」を期待していたので残念です。

右:エフシーエルの55WパワーアップHIDキット(6000K) 左:今回取り付けたLEDバルブ(6500K)
今回取り付けたLEDバルブ(6500K)
エフシーエルの55WパワーアップHIDキット(6000K)

左側(運転席側)

左ハンドル車ですのでご注意を。

ウォッシャー液の注ぎ口の固定を外す

運転席側は、コネクターの爪部分が見える向きに接続されています。

しかし、助手席側より空間がかなり狭いため、まずは、ウォッシャー液の注ぎ口を固定しているネジを外し、空間を少しだけ広げる必要があります。10mmのソケットを使いました。

運転席側のコネクター。
空間が狭い。
ネジを外す。
空間が少し広がった!

タイヤのハウジングのカバーを外す

エフシーエルのパワーアップキット装着した際は、この状態で交換しましたので、できないことはないですが、作業が相当困難です。

そこで、バルブ周りにアクセスできるように、タイヤハウジングのカバーの一部を外します。一旦エンジンをかけて、ハンドルを右いっぱいにきります。

ハンドルを右いっぱいにきる。

ハウジングカバーの一部に、窓のようなものがネジで固定されているのがわかります。助手席側には見当たらなかったので、バルブ周りにアクセスするためのものだと思います。

ネジ2本で固定されているので、10mmのソケットで取り外します。

10mmのネジ2本で固定されている窓。

この窓からバルブ周りにアクセスできるようになりました。これでもやりにくいですが、エンジンルームからだけより、圧倒的にやりやすくなりました!

窓が開いた!
窓から見たプラグ。

バルブの交換

後は助手席側と同じようにバルブを交換します。

取り外したバラスト。
窓から手を入れてバルブを交換。
コネクターをとバラストを取り付ける。

点灯確認

助手席側と同じように点灯確認します。

何故か左右のライトの照射高が全くあっていません。このときは、エンジンをかけずに点灯しただけなので、念の為、エンジンをかけてから確認してみることにしました。

高さが全く違う。

エンジンをかけると、AFSが作動して高さが同じに調整されました。一安心です!

エンジン始動後は問題なし!

ハイビームも問題ありません。

ハイビーム。

すべてもとに戻す

カバー類をもとに戻します。

エンジンルームのカバーを取り外したときのプラスチック製のクリップは、中央部分を押し上げた状態で穴に入れた後、中央部を押し込んで固定します。あまり押し込みすぎると、外すときと同じ状態になってしまうので注意します。

カバーをクリップで固定する。

汚かったエンジンルームを軽く清掃しました。

エンジンルームを清掃!

感想と評価

取り付け前はかなりワクワクしていましたが、「真っ白、爆光!」を期待しすぎたせいもあり、正直言いますと少し残念です。でも今後同じような製品が増えてくれば、もっと良いものが出るかもしれません。

後日、「色温度が違うような気がする」と写真を添付し、amazon経由で販売業者に相談してみました。業者曰く、「そのロットが不良品かもしれないので、工場から直接代わりのものを送る」と返信がありました。届いたらまた交換してみようと思います。

とにかく、放熱の問題や耐久性が未知数ですので、しばらくこのまま様子をみたいと思います。

ここがおすすめ!
  • 配線を切ったりしなくても取り付け可能。
  • バラストはそのまま使える。
  • AFS搭載車でもカバーやハウジングに干渉しない。
  • HIDと違い、点灯した瞬間にMAXの光量が出る。
ここがイマイチ!
  • 見た感じの色温度が5000Kくらいしかないように見える。
  • 光量は純正のHIDより明るいが、55WのHIDと同じくらいなので、600%明るいという売り文句はちょっと違う?
  • ハイビームはHIDのほうが明るく感じた。

レビュー動画

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