【アメリカのものはとにかく壊れやすいシリーズ】冷蔵庫が故障しました!
冷蔵庫が故障
2007年に自宅を購入して、翌年にキッチンを改装しました。
それまで前オーナーが残していった古〜い冷蔵庫を使っていましたが、キッチンの改装に合わせて新しい冷蔵庫を購入しました。
それから15年、冷凍庫の中に霜がつくようになり、冷え具合が低下してきたように感じていました。それでも、冷蔵庫としての役目は果たしていたので、そのまま使い続けていました。
ある日の週末停電が起き、30分程度続きました。その後復帰しましたが、冷蔵庫前面の液晶パネルに謎の文字「Er dH」と出ていました。一度電源を入れ直すとエラーは消えたのですが、6時間位するとまた同じエラーが出ます。
そのエラーは何なのか?
メーカーのサイトで謎のエラーが何か調べると、デフロストサイクルに入ってから1時間以内に、規定の温度に達しないと出るエラーようです。
トラブルシューティングとしては何点かあって、まず最初に確認するのは「電源を切ってまる一日放置し、一旦強制的にデフロストする」ことらしいです。それでも直らない場合は、
- 制御基板の故障
- デフロストヒーターの故障
- サーミスター(温度センサー)の故障
の可能性があるらしいです。
まず交換部品をネットで検索しましたが、もう販売中止になっていました。15年で販売中止なんて酷すぎます。
手に入ったとしても、いずれも交換はかなり面倒ですし、購入してから15年ということもあり、妻と相談して買い換えることにしました。実は、コレ以外にも随分前からアイスメーカーと給水器が故障していていました。見た目はまだまだ新しく、当時$3,000以上したのでかなりもったいなかったのですが、最近のモデルは省エネみたいですし、昔みたいに高くないので購入を決断しました。
Lowesへ
本当は、以前食洗機を購入した、商店街の小さなローカル店で購入したかったのですが、日曜日でしかも緊急性が高かったので、仕方なく妻と二人で近くのLowesへ。
今までは、上部2/3が観音開きの冷蔵室、その下は引き出しタイプの冷凍室でいわゆるフレンチドアタイプでした。色々見た中で、今回はサイド・バイ・サイドといって、左半分が冷凍室、右半分が冷蔵室のものを買うことにしました。今までのものより中が小さく感じましたが、容積は今までの24.7cfに対して27.4cfなので、実際には容量がかなり大きくなっています。
いつデリバリーしてくれるか訊いたところ、月曜日にOKとのことでしたので、レイバーデーセールで$400引きということもあり、即決しました。
中身の引っ越し
まずは中身を引っ越さなければなりません。
幸いなことに、我が家には地下室にもう一つフルサイズの冷蔵庫があります。我が家の前のオーナーが残していったかなり古いものですが、問題なく動いています。昔のシンプルなほうが壊れない説ですね。
壊れた冷蔵庫のものをすべて、他の冷蔵庫へ移動します。娘が昔、大学の寮で使っていた小さい冷蔵庫と、クラーボックスをフル活用して、なんとかすべての食材を取り出すことができました。
ここから怒涛のトラブル!?
前の日に電源を切っておけなどの指示は一切なかったのですが、念の為、冷蔵庫への給水ホースのバルブだけ閉じておきました。水浸しにされると困りますので。
購入から1日目:配達日
配達当日、私は仕事で在宅していませんでしたが、配達に対応していた妻から電話が。配達員に電話をかわると、
給水の配管から水漏れが見つかったので、自分たちの権限では取り外せない。このまま強引に進めて、地下室が水浸しになっても責任を取れないので、今日は交換できない。
今から帰宅して確認するから10分待ってくれない?
今日だけで18件も配達があるから無理。
じゃぁ、直しておくから、今日の何処かで配達してくれない?
わかった!保証はできないけど、行けそうだったら電話する。
とりあえず仕事を抜け出して帰宅しました。
妻から説明を聞いてからバルブを確認。「えっ?バルブ開いてるじゃない!」
せっかく前の晩に閉じておいたのに、わざわざ開けたみたいです。開けた状態でホース外したら、そりゃ水漏れますよね。がっかりし過ぎて、余計なことした私のせいではないかとさえ思えてきました。それにしても、バルブの開閉方向すらわからないなんて… 常識って大事ですね。
結局、その日は配達なし。次の日も電話すら来ませんでした。
購入から3日目:再配達の確認
アメリカって、何でも自分から行動を起こさないと、待っていても何も進まないんですよね。
Lowesの配送センターに電話しました。
はい、Lowesデリバリーセンターです。
冷蔵庫の配達日を確認したいのですが。
○月○日(購入から9日目)になります。
はぁ? あなたの会社の配送員が確認もしないでバルブを開いて、水漏れしているから冷蔵庫の設置はできないと言って新しい冷蔵庫持って帰ったのだから、あなた方のせいでしょ?もっと早くしてよ!
それは大変失礼いたしました。他にご要件はございますか?
—–
いかにもアメリカらしいです。諦め…..
購入から9日目(その1):再配達
待ちに待った再配達の日です。
また妻から電話が。嫌な予感。
新しい冷蔵庫の箱を開けてみると、少しだけ目立たない傷がついていたらしい。違うものに交換するか、このまま受け入れてLowesに値引きを要求するかどっちにするか訊かれました。
妻の情報によると、冷蔵庫を設置すると隠れて見えない箇所に、ほとんど目立たない傷があるだけということなので、そのまま受け入れることにしました。
その後、また妻から電話が。さらに嫌な予感。
冷蔵庫が入っていたダンボール箱をすべて取り除くと、正面の化粧パネルにガッツリ傷と凹みがあったみたいです。さすがの業者も、コレは…という感じだったそうです。
結局、新しいものを再配達するか、一旦オーダーはキャンセルして返金し、新しくオーダーするか決めてくれと言われました。一度、冷静になりたかったので、キャンセルすることにしました。
数分後、Lowesから電話があり、配達員から事情を聞いてキャンセルの連絡があったことに対し、本当にキャンセルで良いかどうかの確認でした。
その日のうちに、全額返金されていました。こういう処理はとにかく早いアメリカです。
購入から9日目(その2):再購入
さて、その日のうちに再購入します。なぜなら、レイバーデイセールがもうすぐ終わっていまうからです。
その前に一つ気になっていたことがありました。それは冷蔵庫の色。ステンレスにするのは決めていましたが、ブラックステンレスというものすごくおしゃれなものがあり、一回目は思わずそれを買ってしまいました。ブラックと言っても真っ黒というわけではなく、黒っぽいステンレスです。
あとから考えると、我が家のキッチンは、普通のステンレスのものばかりですので、ここにいきなり黒っぽい冷蔵庫を置くと、かなり浮いてしまうのではないかという不安を感じました。妻も同じことを思ったようで、二回目は普通のステンレス色にしました。しかも、$100安いです。
今思うと、キャンセルできてよかったと思います。
さて、配達は2日後です。三度目の正直なるか?
購入から11日目(その1):再購入品の配達
今日は合計三回目の配達です。
今度こそと思っていましたが、また見事に期待を裏切られました。
配達業者から職場にいた私のスマホに電話がかかってきたのですが、仕事が忙しくて出られませんでした。あとから留守番電話を聞くと、自宅に到着したけど誰か在宅しているかどうかの確認でした。10分以内に折返し電話しないと、配達をリスケジュールするとのことです。
妻に電話。配達来た?と訊いたところ、家の前にトラックが停まったけど、しばらくしたらそのまま走っていったとのこと。
すぐに電話しました。最終的には合計6回同じ番号に電話して、毎回違う人が電話に出て、一から説明しなければならなかったのがかなりの苦痛でした。すべての会話をまとめると、以下のような内容です。
はい、Lowesデリバリーセンターです。
冷蔵庫のデリバリーを待っています。一度配達に来ましたが、何もしないで帰っていきました。
そうですか。今からドライバーに連絡して確認しますので、そのままお待ち下さい。
わかりました。
お待たせしました。今ご自宅の前にいるようですが。
(もう一台のスマホで妻に連絡)ドライバーがそこにいるみたいだけど、窓から見えない?
ちょっと待ってて。いま外に出て確認するから。
うん。
居なかったよ。
妻に確認したら、居ないと言っているんですが。
そうですか。もう一度ドライバーに連絡して確認しますので、そのままお待ち下さい。(しばらくして電話「ブチッ!」)
(何度もかけ直したが、そのうち二回は「ブチッ!」)一体どうなっているんですか?
今からドライバーに連絡して確認しますので、そのままお待ち下さい。
はい。(またかー)
ドライバーの話ですと、二度訪問して二回とも呼び鈴を鳴らし、しかもドアを叩きましたが誰も出てこなかったと言っています。
来ていないし、ドアベルの音もドアを叩く音も聞こえなかったと妻が言っています。住所は〇〇で間違いないですか?
はい、間違いありません。Lowesに電話して、配達のリスケジュールをしてください。「ブチッ!」
購入から11日目(その2):再購入品の再配達の手配
Lowesに電話します。
また一から説明です。「配達員は嘘を言った!」などと伝えましたので、私の語気が相当荒々しかったのでしょうか、状況をタイプしていたようです。かなりの時間無言になったので「Are you still there?」と尋ねると、「今報告書を作っているので少し待ってくださいね」との返答が帰ってきました。その後状況把握のための質問が何度かありました。状況が状況だけに、このような対応になったのでしょうか。
しばらくして、「再配達の日はお客様のスマートフォンにテキストメッセージで送りますので、少しお待ち下さい。」と。
その後配達日の連絡が約束通りスマホに届きました。今度は土曜日です。私は仕事が休みの日なので、今度は大丈夫かなぁ?
購入から13日目:再購入品の再配達
土曜日、トラックが近づいてくるのが見えました。
今度は逃げられない(笑)ように、すぐに玄関のドアを開け、外でドライバーが降りてくるのを待っていました。
二人のドラーバーが降りてきて、冷蔵庫を置く場所を教えてくれというので案内しました。テープメジャーで玄関のドアの幅を測ったりしながら、手際よく作業を進めます。ここまでは良い調子です。
新しい冷蔵庫の梱包を取り除き、ドライブウェイで待機させて、古い冷蔵庫を取り出し外へ運びます。相当重いので流石に辛そうでした。
その後、新しい冷蔵庫を搬入。玄関のドア幅がギリギリでしたが、なんとか通過。所定の位置へ。
給水のラインを接続して、保護用のフィルムや中のサポート用ダンボールなどを取り除いてくれて、無事作業終了。「一時間後にはキンキンに冷えるよ!」と教えてくれました。
本当にひどい目に会いましたので、チップなんか絶対にあげないと思っていましたが、2人とも違う人でしたし、大変な作業を見ていましたので、少なかったですがチップを払いました。
疲れました!
アメリカなので珍しくはありませんが、今回は本当に大変でした。
米国に来たばかりの頃は、このようなことばかりで散々苦労しましたが、しばらくこのような機会がなかったため油断していました。「油断禁物と」思ったあとに、「15年経っても全く変わらないんだなー」とつくづく思う出来事でした。
みなさんも、このような経験をしたことはありますか? コメント欄に書き込んでいただけるとありがたいです。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません