2015年式レクサスGS350 – 走行距離がもう60,000マイルを超えたので、スパークプラグを交換してみた!エンジン音が劇的に変わって大満足!
車の整備DIY
アメリカの田舎で車に乗ることという記事でも書きましたが、ディーラーが近くにないし、整備工場もあまり信用できないので、下記のような状況でなければ、できるだけ自分で整備するようにしています。
- とても高価な道具が必要な整備
- 車体を高いところまでリフトアップしないとできない整備
- エンジン内部の故障
- オイル交換のように費用と労力のバランスが悪い整備
私の愛車は中古で購入しましたが、購入時の走行距離は56,000マイル(約90,000キロ)だったので、おそらくスパークプラグは交換していないハズです。
ということでプラグの交換に挑戦してみました。
レクサスを自分で整備する人はほとんどいないと思いますので、この記事は自分のための備忘録のようなものです!
愛車の概要
- 車種:2015年式レクサスGS350 F Sport AWD
- エンジン:2GR-FSE(V6 3.5L, 出力318PS)
- 純正スパークプラグ:DENSO FK20HBR11(イリジウムプラグ)6気筒なので6本必要です。
スパークプラグの交換作業
必要な工具
- ミリサイズのソケット(10mm、12mm)
- プラグソケット(16mm)
- ソケット用のラチェットレンチ
- ソケットのエクステンション
- スパナ(10mm)
- マイナスドライバー
- ニッパー(ワイヤータイを切るため)
- トルクレンチ(設定値:25N-m)無くてもできますが、あったほうが安心です。
前準備
STEP 1: ボンネットを開ける
まずドアロックを解除して、ボンネットを開けます。ドアがロックされた状態でボンネットを開けると、けたたましい警告音が近所に鳴り響くので気をつけましょう。
私のようにうっかりやってしまった場合は、リモコンキーの解錠ボタンをすぐに押してください。
STEP2: バッテリーの負極を外す
必要ないかもしれませんが、念の為、私はバッテリーの負極を外しておきます。
STEP 3: エンジンカバーを外す
エンジンのカバーを外します。特にネジなどで固定されているわけではないので、カバーの端を掴んで上へ持ち上げます。
運転席側バンクの3本
STEP 4: 写真向かって右の運転席側から
どちらからでも良いですが、私はまず運転席側の3本からはじめました。
カバーを外すと結構汚れていたので、最後にきれいにしようと思います。
STEP 5: コネクター類を外す
この工程が結構面倒でした。
まず、写真真ん中の左右に横たわっている太い配線の束を、写真上か下側に避けないと作業がやりにくいです。
配線の左右端に固定ブラケットがあるので、このブラケットを固定しているネジを外して、ワイヤーがフリーになるようにします。左側(フロント側)のネジは12mm、右側(車内側)は10mmです。結構固く締め付けられていたので、緩んだときに手をぶつけないように気をつけます。左側は一般的な13mmではなく12mmなので気をつけましょう。
ブラケットが外れたら、この配線から枝分かれした先に付いているコネクターを2箇所外します。これに気が付かず引っ張ると、コネクターの部分が断線してしまうかもしれません。
一か所、ワイヤータイ(日本ではインシュロックという名称をよく使いますね)で固定されている部分があったので、ニッパーで切りました。
その後、太い配線を上下どちらかに寄せながら、イグニッションコイルの頭に付いているコネクターを3本すべて外します。突起を指で押しながら外しますが、中々外れなかったため、マイナスドライバーを使いました。
STEP 6: コイルを固定しているネジを外す
コイルは10mmのネジで固定されているので、落とさないように気をつけながら外します。
一番フロント側はソケットレンチが入らないので、スパナを使って取り外します。この気筒だけやりにくかったです。
STEP 7: イグニッションコイルを引き抜く
固定ネジが外れたら、イグニッションコイルをそのまま上方へ引き抜きます。
コイルにはリング状のパッキンが付いているので、エンジンルームに落とさないように気をつけます。
STEP 8: スパークプラグを取り外す
コイルを引き抜くと、穴の奥の方にスパークプラグが見えるので、16mmのプラグソケットで反時計回りに回しプラグを取り外します。
プラグソケットはしっかり奥まで入れてください。
結構力がいるので、長めのラチェットレンチを使ったほうが良いです。
取り外したプラグを見ると電極がかなり摩耗していました。
焼け具合は悪くありませんでしたが、M14ネジの先端に結構ススが付いていました。もしかして熱価20じゃ低すぎる?
STEP 9: 新しいスパークプラグを取り付ける
スパークプラグを6本全部外してから新しいプラグを取り付ける人がいますが、私は1本外したらすぐに新品を取り付けます。
作業中に異物が入ってしまう可能性があるからです。この穴はエンジン内部に直結しているので、中にネジでも落としたら大変ですからね。
プラグソケットの先に新しいプラグを差し込み、穴の中に挿入します。
ソケットのエクステンションを止まるまで時計回りに「手」で回します。このとき少しでもネジが硬かったら、ネジがナメてしまう可能性があるので、そのまま進めず一旦抜いたほうが良いですね。
手で回し終わったら、「25N-m」に設定したトルクレンチで締め付けます。
銅ベースのプラグ用グリスが売っていますが、グリスを使う時はトルクの設定値を変更しなければならないので、私は使いませんでした。
トルクレンチを持っていない場合は、プラグが手で回らなくなったところからどれくらいの角度を回すという方法で締め付けます。その角度はメーカーのウェブサイトに載っていますので参考にしてください。
締めすぎ、緩すぎにならないように、くれぐれも注意しましょう!
STEP 10: 外したコネクターなどをすべて元に戻す
3本すべてのプラグを交換したら、イグニッションコイルを取り付けます。
すべてのコネクターやホース類を取り付けます。
一か所も忘れないようにしましょう!
STEP5で切ってしまったワイヤータイは、新しいものを取り付けました。
もしかして切らなくても外す方法があるのかもしれませんね。
これで運転席側のバンクは終了です。
手探りでやった部分もあり、ここまでで1時間位かかってしまいました。(汗)
助手席側バンクの3本
はい!次は助手席側ですね。
基本は運転席側と全く同じなので、省略できる部分は省略しちゃいます。
STEP 11: カバーを外す
プラスチックの止具が数カ所あるので、中心の円形部を指で押してロックを外し、止具を引き抜きます。
すべての止具を外したら、カバーを外します。
STEP 12: エアクリーナーのカバーを止めている止具を外す
エアクリーナーのカバーの周りにあるスプリングロックをすべて外して、カバーをフリーな状態にします。
STEP 13: エアクリーナーとエアクリーナーホースの接続部を外す
エアクリーナーホースを外すために、接続部にあるホースクランプを緩めてエアクリーナーとエアクリーナーホースの接続部を外します。
エアクリーナーホースから分岐しているホース類をすべて外します。
写真に3箇所赤丸がありますが、一番上の赤丸の箇所は、エアクリーナーホースの下を通っている細いホースをクランプしているところで、外すのは少しやりにくいです。
先に、下の3番目の写真のホース接続部を外したほうが、2番目の写真のクランプを外しやすかったです。
STEP 14: 運転席側のバンクと同様にプラグを交換する
エアクリーナーホースが外れると、イグニッションコイルがすべて見えるようになります。
スロットルボディーも見えますので、汚れていたらついでにきれいにしておいたほうが良いですね。
すべてのスパークプラグを交換します。
方法は運転席側のバンクと全く同じです。
STEP 15: すべてを元に戻す
逆の手順で、全てをもとに戻します。
くれぐれも、ホースやコネクターを付け忘れていたということがないように!
作業後
STEP 16: カバー類を元に戻す
カバー類をすべて元に戻しました。
結構汚れていた部分は、クリーナーできれいにしました。
STEP 17: バッテリーを接続する
最後にバッテリーを再接続します。
STEP 18: エンジンをかける
エンジンをかけると、一回目は恐らく警告が出てエンジンチェックマークが点灯します。
ここは焦らずに、エンジンスタートボタンを押してエンジンを切ります。
再度エンジンを始動させます。
ここで問題なければ良いですが、何度やっても再度エンジンチェックランプが点灯する場合は、接続し忘れたコネクターやホース類があるかもしれません。
STEP 19: しばらくアイドリングしておく
最近の車はコンピューター(ECU)制御なので、部品を交換することで着火のタイミングなどの細かい部分に変化があると、それに合わせて最適化するようにコンピューターが学習するそうです。
本当かどうかわかりませんが….. 再学習のために、念の為10分くらいアイドリングさせておきました。
STEP 20: 試運転してみる
10分くらいアイドリングすると、エンジン温もちょうどよくなったので、早速試運転!
せっかくなので、制限速度55マイル/時(約89キロ/時)の道路でレッドゾーン付近まで回してみました。
うーん!良い音!全然エンジン音が違います。ヒューンと甲高い音がします。最高ですね!
交換してよかったです。
念の為、不具合が発生しないか、しばらく様子を見ながら運転しようと思います。
クリーニングや試運転も入れて、今回は3時間位かかりましたが、次回は1時間位でできると思います。
それまで同じ車に乗っているかどうかわかりませんけどね。
とても楽しい3時間でした!!!!!
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