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Linux超初心者からの卒業(3) – Linuxの「中身」、ディストリビューションを選ぼう!自分にぴったりのLinuxは?

2026年5月10日ITIT,Linux,コンピューター

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「ベース(中身)」を選ぼう:3つの大きな勢力

Linuxには、元祖となるいくつかの「家系」があります。どれを選ぶかで、ソフトの入れ方やアップデートの頻度が変わってきます。それぞれの元祖をベースに開発されたLinuxディストリビューションは、現在かなりの数が存在しています。ここでは代表的なものを抜粋して紹介したいと思います。私個人の意見では、Debian系の中でも、特にUbuntuをベースにしたディストリビューションは、インストール直後からある程度使うことができるので、初心者にはおすすめです。

ディストリビューションの情報を得るには「DistroWatch.com」というサイトが便利です。各ディストリビューションの最新情報や、期間別ページビューランキングなど、Linuxに関する情報が満載です。

Debian系: 安定感抜群の優等生

「とにかく壊れないこと」を第一に考える、非常に保守的で信頼できる家系です。最新の機能よりも、徹底的にテストされた安定したソフトを使うことを優先します。世界中で一番使われているため、困ったときにネットで検索すれば、誰かが必ず解決策を書いてくれています。また、市販のプリンターや周辺機器のドライバーも、このDebian系(特にUbuntu)向けに作られていることが多いので、初心者にとっての「安心感」はダントツです。

代表的なディストリビューション

Ubuntu

Ubuntu 26.04LTSのデスクトップ

「Linuxといえばコレ!」と言われるほどの圧倒的なシェアを誇ります。世界中にユーザーがいるため、困った時にネットで検索すれば必ず解決策が見つかる「情報の宝庫」です。見た目は左側にアプリが並ぶ独特のスタイル(GNOME)。Windowsとは少し操作感が違いますが、洗練されたモダンな印象です。

Ubuntuには数種類のフレーバーがあって、Ubuntuベースはそのままに、デスクトップ環境が異なるものが準備されています。Kubuntu (KDE Plasma)、Xubuntu (Xfce)、Lubuntu (LXQt)などがそれです。Ubuntuの見た目や操作感が合わないと感じた場合は、他のフレーバーを選択するという手もあります。

「一番人気」の安心感が欲しい人、分からないことを自分で調べて解決したい人におすすめです。

Linux Mint

Linux Mint 22.3 (Cinnamon)のデスクトップ

「Windowsからの乗り換えやすさ」を追求した、初心者に最も優しいと言われるOSです。インストールした瞬間から、動画再生などの準備が整っています。独自ツールが非常に優秀で、難しいコマンドを使わずに設定のほとんどが完結します。見た目はWindowsに似ています(Cinnamon)。スタートボタンやタスクバーの配置が同じなので、操作に迷うことがありません。

余計な苦労をしたくない人、Windowsと同じ感覚ですぐに作業を始めたい人におすすめです。

MX Linux

MX Linu 25.1 (Xfce)のデスクトップ

「軽さ」と「便利さ」を両立させ、現在世界中のランキングで1位を争うほど注目されています。非常に動作が軽く、10年近く前の古いPCでも驚くほどサクサク動きます。「MX Tools」という独自の管理ツールが強力で、バックアップや設定がマウス操作で簡単に行えます。見た目は画面の左端にバーがある少し変わった配置ですが、好みに合わせて自由に変えられます(Xfce)。

古いPCを復活させたい人、サクサクした動作と、自分好みの設定を両立させたい欲張りな人におすすめです。

Zorin OS

ZorinOS 18.1のデスクトップ

Windows 10のサポート終了に伴って急激に人気が出てきたディストリビューションで、「えっ、これがLinuxなの?」と驚くほど、美しく洗練されたデザインが特徴です。Windowsアプリを動かすための補助機能(Wine)が最初から組み込まれていて、移行のハードルを下げてくれています。とにかく「見た目が綺麗」なので、使っているだけでモチベーションが上がります。Windows風やMac風など、デザインをワンクリックで切り替えられます。非常に洗練されていて、安っぽさが全くありません。

カッコいい・綺麗な画面で作業したい人。Macのような洗練された雰囲気が好きな人におすすめです。

KED Neon

KDE Neonのデスクトップ

一言で言うと、「土台は安定のUbuntu、見た目は常に最新のKDE Plasma」という構成のOSです。通常のディストリビューションでは、例えばKubuntuのように、デスクトップ環境のアップデートを待つ必要がありますが、KDE neonには、最新のKDE Plasmaのバージョンがどこよりも早く届きます。土台はUbuntu LTS(Ubuntuの長期サポート版)を使っているため安定感があり、Ubuntu向けの豊富なソフトや情報がそのまま使えます。余計なカスタマイズがされていない「素のKDE」を楽しめるため、自分好みに作り上げていきたユーザーには最高のディストリビューションです。

最新のKDE Plazmaの機能や美しい画面を、誰よりも早く触ってみたい人におすすめです。

選ぶポイント(個人的な好みによる評価です)

どれも使いやすいですが、情報量の多さではUbuntuが圧倒的です。何かに躓いたとき、AIに聞けばだいたい解決できるところが初心者には安心です。個人的にはUbuntu標準のデスクトップ環境である「GNOME」は好みではありません。その場合はKubuntuやXubuntuなど、Ubuntuフレーバーと呼ばれる、Ubuntuベースで見た目が異なるものを選択すればよいと思います。ちなみにMX Linuxは本家Debianがベースですが、Linux Mintのメインバージョン、ZoriOS、KDE NeonはUbuntuをベースにしたものですので、トラブルが起きたときは、Ubuntuでの事例がそのまま使える場合が多いです。

この中で私の一番の好みは「KDE Neon」です。「安定のUbuntuベース+最新KDE Plasmaデスクトップ環境」によって、安定した動作のもとに、見た目のカスタマイズを楽しめるからです。Windowsからの乗り換えを検討しているLinux初心者は、操作性に違和感がないZoriOSかLinux Mint(Cinnamonバージョン)、古いPCの場合はMX Linux(Xfceバージョン)かLinux Mint(Xfceバージョン)が良いのではないかと思います。

Debian系Linuxの初心者おすすめ度(完全に個人の感覚です)
OS名初心者への優しさこんな人におすすめ!
Linux Mint★★★★★難しいことは抜きにすぐ使い始めたい人
ZorinOS★★★★★見た目の美しさと使いやすさを両立したい人
KDE Neon★★★★☆最新のデスクトップ環境(KDE)をどこよりも早く、安定したUbuntuの土台で楽しみたい人
Ubuntu★★★★☆標準的なLinuxをまず体験したい人
MX Linux★★★★☆古いPCをサクサクの現役に復活させたい人

Arch系: 最新技術を使いこなす冒険家

「安定よりも、常に最新のソフトを使いたい!」という、感度の高いユーザーが集まる家系です。「ローリングリリース」という仕組みが最大の特徴です。Windowsのように「数年ごとに大型アップデート」をする必要がなく、毎日少しずつアップデートされるので、一度入れたら常に最新の状態で使い続けられます。ただ、たまに最新すぎて不具合が出ることもあるため、少しだけ自分で調べる「独学魂」が求められます。

代表的なディストリビューション

CachyOS

CachyOS (KDE Plasma)のデスクトップ

本記事執筆時点では、「DistroWatch.com」で常にページビュー数1位を維持するほど、パフォーマンス重視のユーザーから絶大な支持を受けている「今、最も勢いのあるLinux」の一つです。とにかく「速さ」にこだわっています。PCのCPUの性能をフルに発揮できるように特別にチューニングされていて、アプリの起動やゲームの動作が他のOSより明らかにキビキビしています。ハードウェアのドライバも自動で入れてくれます。モダンで洗練されたデザイン。インストール画面も分かりやすく、初心者でも最新の爆速環境が手に入ります。インストール時に好みのデスクトップ環境を選ぶことができます。Steamをワンクリックでインストールでき、その際ゲーム環境に必要なファイルを自動でインストールしてくれます。

ゲームや動画編集をメインにPCを使いたい人におすすめです。

Manjaro Linux

manjaro (KDE Plasma)のデスクトップ

「Arch系は難しい」という常識を覆した、世界的に大人気のOSです。本家Arch Linuxは「最新すぎてたまに不安定」なことがありますが、Manjaroはあえてアップデートを1週間ほど遅らせて、安全を確認してから届けてくれます。また、「Pamac」というアプリストアがめちゃくちゃ優秀で、マウス操作だけで最新ソフトが手に入ります。見た目は独自のおしゃれな緑色のテーマが特徴。CinnamonやKDE、GNOMEなど好きな見た目を選べます。

Arch系の「常に最新」という恩恵は受けたいけれど、安定感も捨てたくない欲張りな人におすすめです。

EndeavourOS

EndeavourOSのデスクトップ

「余計なものは要らない、でも最初から動く状態にして!」という願いを叶えたOSです。インストール直後は最小限のソフトしか入っていません。そこから自分が必要なものだけを足していく「自分専用機」を作る楽しさがあります。コミュニティがすごく温かいので、英語のフォーラムを翻訳しながら読むだけでも勉強になります。紫を基調とした宇宙っぽいデザイン。

中身はほぼ「本物のArch Linux」に近いので、成長を感じたい独学者にはたまらないはず。

Steam OS

CachyOS上で起動したSteamアプリ

「PCゲームを遊ぶならこれ一択!」とまで言われる、Valve社が開発したArch LinuxベースのOSです。2026年には新型の「Steam Machine」も登場して、ますます勢いに乗っています。

起動すると、まるでPlayStationやSwitchのような「ゲーム画面」が立ち上がります。でも、設定から「デスクトップモード」に切り替えれば、KDE Plasmaのデスクトップ環境が顔を出し、中身は高性能なArch Linux。普通のPCとしてもバリバリ使えます。いわゆるゲーム機とPCの二刀流です。

Arch系らしく、常に最新のドライバーが届きます。Windowsで動く最新ゲームをLinuxでも動かせる魔法の技術「Proton」が最初から完璧に組み込まれているのも、このOSならでは。難しい設定は抜きにして、まずはPCで最高のゲーム体験をしたい人におすすめです。

ただし、システム要件がかなり厳しいため、NVIDIAのGPUが搭載されたPCや古いPCでは無理そうです。

SteamOSのシステム要件
  • IntelまたはAMDの64ビット動作可能なCPU
  • 8GB以上のRAM(16MB以上を推奨)
  • 200GB以上の空き容量(NVMe SSDを推奨)
  • AMDのGPU

LinuxをSteamを使うことをメインに考えている方は、SteamOSの他に、前述のCachyOSや、後述のBazziteかNobaraをおすすめします。

選ぶポイント(個人的な好みによる評価です)

Arch系のLinuxはDebian系と比較して難易度が高いです。本家Arch Linuxは基本的に何もない状態から、ユーザーが環境を作り上げていくという考えなので、自分で色々やらなければならないことが多いです。その中でも、今回紹介した3つのディストリビューションは、比較的使いやすいものとなっています。この中で私の好みはCachyOSです。なんと行ってもドライバを勝手にインストールしてくれるという便利さは譲れません。Debian系のLinuxで少し慣れてくれば、速さを求めて次に挑戦するディストリビューションとして適しているのではないかと思います。

Arch系Linuxの初心者おすすめ度(完全に個人の感覚です)
OS名初心者への優しさこんな人におすすめ!
SteamOS★★★★☆PCを「最強のゲーム機」として使い倒したいゲーマーさん。でもそれなりの高いPCスペックが求められます。
CachyOS★★★★☆1秒でも速く、PCの性能を限界まで引き出したい実力派
Manjaro★★★☆☆失敗したくない、でもArchの最新ソフトを使いたい初心者さん
EndeavourOS★★★☆☆仕組みを勉強して「自分専用機」を作り上げたい独学派

Fedora系: 企業の技術を先取りするエリート

プロ向けのOS「Red Hat Enterprise Linux」の実験場的な役割も兼ねている、先進的な家系です。常に「Linuxの未来」を先取りしているようなOSです。新しい技術がいち早く導入されるため、エンジニアや新しいもの好きの人に好まれます。ゲームに強いディストリビューションが多い印象があります。Arch系と同様、Debian系に比べると、初心者には少しハードルが高いです。

代表的なディストリビューション

Nobara Linux

Nobara (Official)のデスクトップ

Linux界の有名人「GloriousEggrollさん(通称GEさん)」が、Fedoraをベースに「ゲーマーが自分でやる面倒な設定を最初から全部やっておいたよ!」と提供してくれているOSです。普通のLinuxだと、ゲームを動かすために色々なパッチを当てたり設定を変えたりする必要があります。Nobaraはそれらが最初から準備されています。「とりあえずこれを入れておけばゲームがすぐ動く」という安心感。職人による「最高級のチューニング済みマシン」に乗るような感覚です。

Linuxでバリバリ最新ゲームを遊びたいけど、難しい設定で挫折したくない人におすすめです。

Bazzite

bazziteのデスクトップ

一言で言うと、「手持ちのPCをSteam Deck(ゲーム機)に変えちゃうOS」です。最近人気の携帯ゲーム機「Steam Deck」に搭載されているOSの良いところを、普通のPCでも使えるようにしたものです。最大の特徴は「不変(Atomic)」という仕組み。OSの核となる部分がガッチリ守られていて、初心者が設定をいじりすぎて壊してしまう心配がほとんどありません。起動した瞬間にゲーム画面(ゲームモード)にすることもできるし、普通のPCとして使うこともできます。NVIDIAのグラフィックボードを使っている人への配慮も手厚くて、至れり尽くせりです。

PCをゲーム機感覚で使いたい人、最新のポータブルゲーミングPCを自作したい人におすすめです。

Fedora

Fedora (KDE)のデスクトップ

元祖Fedora系でRed Hat系のLinuxから派生した、常に最新の技術やパッケージがいち早く取り入れられる先進的なOSです。インストーラーやデスクトップ画面自体は非常に洗練されていて使いやすいです。しかし、自力で外部リポジトリを追加して設定するなど、一歩踏み込んだ知識が必要になる場合が多いかもしれません。

最新のLinux技術にいち早く触れて勉強したい人、古い情報ではなく、今まさに業界の主流になりつつある最新の仕組みを体験・学習したい!という意欲的な初心者におすすめです。ネット上には、Debian系のディストリビューションより初心者向けの情報が少ないので、ある程度Linuxに慣れて「自力で調べてトラブル解決を楽しめる、プチDIY精神がある人」でないと苦戦するかもしれません。

Rocky Linux

Rocky Linuxのデスクトップ

CentOSのルールが変わって困ってしまった世界中のユーザーを救うために、CentOSの生みの親が立ち上がって作った「真の安定版」です。企業用OS(RHEL)と「100%同じ動きをすること」を目指して作られています。派手な機能や最新のゲーム機能はありませんが、とにかく「1年経っても10年経っても同じように動く」という信頼感が凄いです。亡くなったCentOSの共同創設者に敬意を表して、彼の名前(Rocky)から名付けられたという、ちょっと胸が熱くなるエピソードがあります。

自宅で24時間動かし続けるサーバーを作りたい人。絶対に壊したくない大切なデータを管理したい人におすすめです。「Davinci Resolve」をどうしてもLinuxで使いたい人は選択肢としてありかもしれません。

選ぶポイント(個人的な好みによる評価です)

Fedora系Linuxの初心者おすすめ度(完全に個人の感覚です)
OS名初心者への優しさこんな人におすすめ!
Nobara Project★★★☆☆Linuxで本格的にPCゲームを楽しみたい人
Bazzite★★★☆☆Linuxで本格的にPCゲームを楽しみたい人や最新機能を試したい人
Fedora★★★☆☆最新のLinux技術にいち早く触れて、勉強したい人
Rocky Linux★★☆☆☆24時間稼働の自宅サーバーを構築したい人やDavinci ResolveをLinuxでどうしても使いたい人

最後に

今回はLinuxの系列と、それぞれの系列に代表されるディストリビューションについて紹介しました。初心者の私は、なんと言っても情報量が多い、Debian系それもDebianベースのUbuntuをベースにしたディストリビューションのどれかからまず始めようと思います。

次回は、Linuxの見た目を決める「デスクトップ環境」について紹介する予定です。WindowsやMacOSは、見た目や操作方法がが違いますよね。同じLinuxでも、デスクトップ環境がたくさん存在します。自分の好みに合ったデスクトップ環境が選べるように、色々紹介したいと思います。

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