田舎で車に乗るということ
田舎の車事情
アメリカでは必需品の一つ「自動車」。ニューヨークなどの大都会は別として、無いと生活できません。わりと大きな街では問題ありませんが、「ド田舎」では、自動車を購入するときに気をつけなければならないことがあります。
それは近くにディーラーがあるかどうか。
一度は乗ってみたかったからという理由で、AudiとかBMWなんか買おうものならもう後が大変かもしれません。できるだけ街にディーラーがあるアメ車か、故障しにくい日本車を選びたいものです。
ちなみに、この街には日本車のディーラーはありません(悲)。
運転免許を取る
州によって法律が異なるアメリカでは、交通ルールも違います。運転免許を取得するときの方法も州によって様々です。日本の運転免許証を持っていればSSNの提示と必要書類だけで無試験で交付してくれる州もあれば、学科・実地試験を必ず受けなければならない州もあります。
私が初めてアメリカの運転免許証を取得したのは駐在員として赴任していた2003年で、その州は、学科・実地試験を必ず受けなければなりませんでした。当時のペーパーテストはまさしく紙で、マークシートを鉛筆で塗りつぶしていくものでした。学科試験のときの英和辞書の持ち込みは可でした。学科試験に合格すると、自分の車の助手席に試験官が同乗して、街中をぐるっと回って試験場に帰ってきます。そこで試験官に合否を言い渡されます。
同じ年に妻も免許を取りましたが、試験を受けるまでの準備が色々面倒でした。当時我々が居た州では、免許取得に必要なSSNを駐在員の妻に発行してくれませんでした。そこで、妻に就労許可証を申請し、その許可証を持ってソーシャルセキュリティーオフィスに出向き、SSNを発行してもらいました。
どの州も同じだと思いますが、実地試験の前に車の点検があり、不具合があれば試験を受けられません。試験を受ける日までに、ウィンカーやヘッドライト、ブレーキランプが点くかどうかなど、確実に点検しておきましょう。
昨年、娘が免許を取得しましたが、現在の学科試験は電子化されており、日本語も選択できるようです。時代は変わりましたね。
車を買う
私が駐在員だった頃、結構都会に住んでいましたので、日本人のブローカーがいました。
中古車を購入しようと思っていましたが、当時どうしてよいかわからなかったので、その人に欲しい車を伝え探してもらいました。その車を取り扱っている販売店で待ち合わせし、実際に試運転して車の点検をしてくれました。購入の手続きも同席してもらって、当日自分でやったのはサインすることくらいでした。やはり都会は便利ですね。
田舎に住むようになってからも、何度か車を購入しましたが、都会のように日本人ブローカーがいるわけでもなく、自分でやらなければなりません。新車は簡単です。ディーラーにいっぱい並んでいますからね。日本と違って、オプションはこれで、ナビはこれで、色はこれで、グレードは…とカスタムすることはできますが、あまりする人がいません。ほとんどの人は、ディーラーに並んでいる車の中から選んで購入します。
私は新車を購入したことがないので、まず中古車を探すことから始まります。これが中々楽しいです。車の検索サイトで予算、車種、場所で絞りながら探します。私がよく使ったのは下記のサイトです。
車が見つかったら、販売店に連絡してアポイントを取りましょう。メールで十分です。担当者から連絡があれば、大体の場合携帯電話の番号が書いてありますので、電話での会話が苦手な場合は、テキストメッセージを送ればテキストで返信してくれます。
田舎に住んでいると、結構大きな街まで長距離を走らなくてはなりませんので、できるだけその街で販売している車の候補を複数準備しておくのが良いと思います。
実際に運転してみて気に入った場合は購入手続きをします。手続きが無事終われば、その日に乗って帰ることができますよ。複数アポイントを取ってあった場合は、キャンセルの連絡を入れるのを忘れないようにしましょう。
中古車の購入に関しては、別の記事で詳しく取り上げることにします。
とにかく自分でやる
街に正規ディーラーがあったとしても、修理代はとてつもなく高いです。故障やメンテナンスの時にはどうするかというと、
- 正規ディーラーに持ち込む。(部品代+時間あたりの人件費$100-150)
- 街の修理工場へ持ち込む。(部品代+時間あたりの人件費$60-100)
- 車いじりが好きな友人にお願いする。(部品代+ビール1ダース$10)
- 自分でやる。(部品代のみ)
しかありません。
当然費用は「1 > 2 > 3 > 4」です。今はYoutubeで何でも情報を得られる時代。時間が許す限り、コスト優先でできるだけ自分でやるようにしたいですね。
最低限、ワイパーブレードの交換、ウォッシャー液の補充、タイヤ空気圧のチェックくらいはできるようになりましょう。
いくら自分でできるようになったとしても、ナビの地図データを更新したいときやリコールがあった時には、ディーラーに行かなくてはなりません。できるだけ街にディーラーがあるメーカーにしたほうが無難ですね。
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